【富士山】家に着くまでが遠足です【恐るべし】

すみません。もうこれで終わります(笑)
やっとのことで登りきったものの、頭痛と疲労で感動もありません。
周りに何も無い状態に足下が落ち着きません。
穏やかな日でしたが、富士山の山頂は遮るものが何も無く、高所恐怖症の私には風が吹くだけでちょっと怖い。
900円のラーメンと

400円の缶コーヒーを飲んで下山します。

高いと思われる方もいるかもしれませんが、3700mを登って来た人間には妥当の値段に思えるのが不思議。
朝7時から登りはじめ、最悪でも8時間で登頂できるだろうと思っていたのが甘かった…。
結局、登頂までにかかった時間は10時間。いくら貧脚、高山病とはいえかかり過ぎです。
山頂滞在時間30分。
早々に下りはじめます。

下りは、「砂走り」という火山灰と小石の中を滑るように下る、富士山特有の下山道が待っているため、マスクとレッグカバーが必需品です。
下山を始めたのが午後6時前。
どう考えても、下に付くころには真っ暗です。

富士山が、夕日に照らされ大きな影になっています。
健脚の方なら3時間で下れる計算ですが、登りにこれだけ時間を要した家族なので何時間かかるか分かりません。
午後8時には辺りは真っ暗になり、周囲は漆黒の闇です。
こんな時間から下る登山客は少ないうえ、富士山は登山道と下山道を分離しているところが多いため、私たち家族だけが取り残されたように黙々と下って行きます。
超心細いんですけど。

それぞれのヘッドライトだけが頼りです。
道が合っているのかどうかもよく分かりません。
随分下ったと思ってもまだ7合目付近。
頭痛と吐き気は止みませんが、息子と娘も頭痛を訴え出したので、それどころではありません。
残った酸素を与えながら、足下の悪い中を滑るように下ります。
嫁も、先月骨折した足の指が痛み出しているようで、速度が上がりません。
娘も足の痛みと頭痛がひどい様です。荷物を持ってあげますが、大した助けにはなりません。
9時を回ったころ6合目付近に到着。遥か遠くに打ち上げ花火があがるのが見えます。それでもまだ花火は足下です。
富士山どれだけ高いねん(´・ω・`)
どんなに大変でも、だれも助けてくれません。
天気がよかったのが幸いです。
これで雨でも降られたら、大人なのに泣くところでした。
永遠に続くかと思われた、闇の行軍も登山道との合流地点で終わりが見えて来ました。
行き交う登山客。人の気配があるだけでもほっとします。
この頃には頭痛がウソの様に消えました。
血中に酸素が戻ったようです。
午後10時半。やっと五合目に到着しました。
全員フラフラです。やっと降りられたというのに、また感動もありません。
さらに、通常いるはずのシャトルタクシーが来ません。
他の下山客と寒い中、1時間近くタクシー乗り場で待たされる始末。
結局、ホテルに付いたのは深夜1時。
家族全員死んだように眠りました。
富士山は大変でしたが、家族全員無事に帰って来れたことがなにより嬉しいです。
無計画なお父さんに付き合ってくれてありがとう。
今回の反省点としては、絶対山小屋で一泊しておけってことですが、年間30万人以上がのぼる富士山の登頂率は70%だそうです。9万人の方が、天候不良や高山病などで断念されるようです。
そう思えば強行軍で、貧脚の一家がよく登ったなと思います。
もう2度と富士山には登らないぞと話していた帰り道。
不思議なもので、あれから数日経った今、「次はこうすれば楽に登れる」、「この装備があれば充分だ」などと辛かったことも忘れ、家族で話し合っています。
また行く気かい(笑)

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